6マナ域の攻防補足・カード評価編




■検証足りんよ
6マナ域の攻防の記事を改めて読んでみると、「6マナ域で何ができるの?」という論証が欠けていたので、実際に各色の6マナ域での主要カードを並べてみました。主題の記事の補足として読んでみてください。

個人的な6マナ以降のカードの強さ(コモンを優先):
白>緑>>黒>青>赤

■白の6マナ以上
 白の高マナ域には対戦相手のクリーチャーを無力化する能力が多く、「がっちり」戦略に貢献するカードがそろっている。 また全体的にタフネスが高いこともクリーチャー同士のぶつかり合いで優位に働く。いわゆる地上を固めて空で殴るやり方だ。 必要なものは序盤を耐え凌ぐ方法と、確実なクロッカー。 兵士中心ならば3マナ域の攻防で一気に優位を築き上げて押し切る方がいいが、クレリック中心になった場合には6マナ域の攻防を念頭においてデッキ構築を行おう。
 また6マナ域ではないが《鞭草の絡め手/Whipgrass Entangler》や《盲信の審問官/Zealous Inquisitor》といった、「マナがあればあるほど環境を制圧できるコモンクリーチャー」の存在は大きい。

《エイヴンの兵団長/Aven Brigadier》
汎用性:× 破壊力:◎
場に手ごまがそろっていればエンドゲーム級。

《群集の寵児/Crowd Favorites》
汎用性:× 破壊力:◎
マナがそろえば制圧力が上がる。8マナそろえば超級。

《輝きを放つ者/Glarecaster》
汎用性:× 破壊力:○
やや重いが、場をコントロールするだけの力はある。
ただし身動きが取れなくなるのが欠点。

《草原の十字軍/Grassland Crusader》
汎用性:× 破壊力:△
やや破壊力に欠ける。

《獅子面のタイタン、ジャレス/Jareth, Leonine Titan》
汎用性:× 破壊力:◎
鉄壁のブロッカーか、確実なクロッカー。兼除去されない。

《防衛魔道士の古老/Shieldmage Elder》
汎用性:× 破壊力:◎
場にクレリックがそろっていれば無類のボードコントロール力を見せる。

《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
汎用性:× 破壊力:☆
言わずもがな。数ターンのうちに勝利に導いてくれる。攻防一体。《獅子面のタイタン、ジャレス》の姉(強さ的にね)。

《宝石の手の報復者/Gempalm Avenger》
汎用性:◎ 破壊力:×
単体では破壊力なし。むしろ汎用性に賭けるか。

《星明かりの発動者/Starlight Invoker》
汎用性:○ 破壊力:△
序盤は2マナ1/3で変異対策。能力はやや物足りない。

《急襲する鉤爪兵/Swooping Talon》
汎用性:× 破壊力:○
割と制圧力がある。コントロールし切れなければ2点クロッカー。

《正義の命令/Decree of Justice》
汎用性:◎ 破壊力:◎
サイクリングによる奇襲防御。8マナそろえば4/4×2でゲームエンド。

《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
汎用性:☆ 破壊力:○
序盤はマナベース。後半はファッティ。さらに回収も可能。無類の汎用性。

《気高き院僧/Noble Templar》
汎用性:◎ 破壊力:△
序盤はマナベース。後半3/6はそれなりのパフォーマンス。

《鞭草の絡め手/Whipgrass Entangler》
汎用性:○ 破壊力:○
マナが溜まれば溜まるほど威力が増す。自身も3マナ2/2で、序盤もある程度効果が見込めるのがいい。

《盲信の審問官/Zealous Inquisitor》
汎用性:○ 破壊力:○
いやなブロッカーナンバーワン。序盤から展開できるのが強み。

■青の6マナ以上
 残念ながら青の高マナ域にはボードコントロールに劇的に貢献するものは少ない。 ただ飛行クリーチャーに関しては白よりも青の方がサイズの面で恵まれている。 サイクリングを併せ持つものも多く、タッチとしてフィニッシャーを供給するという考え方もありだろう。

《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》
汎用性:× 破壊力:◎
3枚引いてれば勝手に勝てる。

《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》
汎用性:× 破壊力:△
ややものたりないか。

《露骨な窃盗/Blatant Thievery》
汎用性:× 破壊力:◎
カードアドバンテージ&除去。

《グラクシプロン/Graxiplon》
汎用性:× 破壊力:△
決定力に欠けるが、青には必要なもの。

《霧衣の突然変異/Mistform Mutant》
汎用性:× 破壊力:△
単体では破壊力0だが、種族ギミックを駆使すれば・・・。

《霧衣の天空裂き/Mistform Skyreaver》
汎用性:× 破壊力:◎
《残酷な蘇生/Cruel Revival》されないファッティ飛行。種族ギミックにも貢献。

《水銀のドラゴン/Quicksilver Dragon》
汎用性:○ 破壊力:○
後半というよりは前半に出現するファッティ。

《流水の長魚/Slipstream Eel》
汎用性:○ 破壊力:△
90%サイクリング。困ったときは6/6の壁。

《歪んだ爪の古老/Crookclaw Elder》
汎用性:× 破壊力:○
サイズ的に微妙だが、カードが引けるのは少しえらい。

《きらめく翼の発動者/Glintwing Invoker》
汎用性:△ 破壊力:○
コモンなのがナイス。ただ5マナ3/3はやや厳しい。

《逃げ出したプライモック/Primoc Escapee》
汎用性:○ 破壊力:△
ほとんどサイクリング。サイクリングはえらい。

《ドラゴンの日/Day of the Dragons》
汎用性:× 破壊力:☆
張れば大抵ゲームが終わる。

《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》
汎用性:○ 破壊力:△
サイクリング命。物足りない。

《雷雲の精霊/Thundercloud Elemental》
汎用性:× 破壊力:◎
ボードコントロールに関してはピカ一。クロッカーとしても。

■黒の6マナ以上
 正直な話、黒の中でボードコントロールに貢献するのはサイズの大きいクリーチャーではなく、除去呪文である。
 クリーチャーに関してはタフネスの高さで盤上を支配するカードは少なく、戦線を支えるまでにはいたらないだろう。 ただし《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》だけは別で、いかにこいつを展開させるかが黒のキーポイントになるだろう。

《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver》
汎用性:× 破壊力:△/○
同系対策。その他は物足りないが、黒の勢力を考えるとメイン入りの可能性も。

《アフェットの禿鷹/Aphetto Vulture》
汎用性:× 破壊力:○
死なない3/2飛行。場合によっては放棄しよう。

《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》
汎用性:× 破壊力:☆
神。相手の強いクリーチャーを順番に葬っていける。自身はフィニッシャーとしても有用なサイズ。

《したたる死者/Dripping Dead》
汎用性:× 破壊力:△
紙。1/4にして欲しかった・・・。

《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter》
汎用性:◎ 破壊力:△
ほとんどサイクリングされる運命。それはそれでいい。

《大荒れの悪魔/Havoc Demon》
汎用性:× 破壊力:◎
除去されたときの保険がついている。

《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable》
汎用性:× 破壊力:○
びみょーーな感じ。色拘束が強いので注意。

《闇の末裔/Scion of Darkness》
汎用性:× 破壊力:◎
一回攻撃が通ればアドバンテージとなる。トランプルなので何とかがんばろう。

《ゾンビの粗暴者/Zombie Brute》
汎用性:× 破壊力:△
いまいち。重すぎ。

《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》
汎用性:○ 破壊力:◎
最強の発動者。8マナゲーの象徴。序盤でもそこそこ。

《陰謀団式処置/Cabal Conditioning》
汎用性:× 破壊力:○
手札破壊は限定戦では紙になる可能性がある。

《苦痛の命令/Decree of Pain》
汎用性:○ 破壊力:◎
サイクリング能力で十分強力。万が一通常プレイできたら勝ちは必須。

《ネファーシュ/Nefashu》
汎用性:× 破壊力:○
なんだか微妙な感じ。強いことは強い。

《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》
汎用性:◎ 破壊力:◎
汎用性、制圧力、ともにすばらしいものがある。おまけにコモン。

■赤の6マナ以上
 赤のレアにはゲームを終わらすだけのぶっ壊れた効果をもつものが多い。 そういったカードを手に入れた場合、それを中心にデッキを組むのもよいと思われる。しかし全般的には、タフネスの低さが原因で6マナ域以上のクリーチャーとはいえ戦線を支えきることは難しい。 赤は6マナ域以降での戦いには向いていないといえるだろう。
 しかし、パワーに関しては全ての色の中でもトップクラスなので中盤での押し切りを期待するビートダウン戦略はありえる。その場合6マナ域にこだわらないデッキ構成となるだろう。

《解体するオーグ/Butcher Orgg》
汎用性:× 破壊力:◎
歩く《火山風/Volcanic Wind》。色拘束に注意。

《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing》
汎用性:× 破壊力:◎
どっかのインタビューで引きたいレアナンバーワンなんだと。環境内最速クロッカー。

《ドラゴンの休息地/Dragon Roost》
汎用性:× 破壊力:◎
あとは粘ってれば勝てる。始動が遅いのが問題点。

《暴動/Insurrection》
汎用性:× 破壊力:☆
プレイ=勝ちなソーサリー。8マナあればね。

《焼けつく肉体/Searing Flesh》
汎用性:× 破壊力:○
攻性デッキにとってはありがたいフィニッシャー。相手の計算も狂う。ただしデッキを選ぶ。

《泥岩皮の暴れ者/Shaleskin Bruiser》
汎用性:○ 破壊力:○
評価だけ見るとなかなかだが実際は使いづらい。典型的な捨て変異。

《物怖じするヴァレスク/Skittish Valesk》
汎用性:○ 破壊力:△
人間力が試されるが、赤には必要なサイズ。

《めった切り/Slice and Dice》
汎用性:◎ 破壊力:◎
ほぼ完璧な全体除去。サイクリング能力も強い。

《無頓着の波/Wave of Indifference》
汎用性:△ 破壊力:○
代表的なフィニッシャーカード。今までのどの環境よりも重要性が高いような気がする。

《血沸く咆哮獣/Bloodstoke Howler》
汎用性:○ 破壊力:○
これも《泥岩皮の暴れ者/Shaleskin Bruiser》といっしょ。使いづらい。前半の捨て変異。

《炎波の発動者/Flamewave Invoker》
汎用性:○ 破壊力:◎
始動し始めればあっという間に勝てる。

《熱狂の猛禽/Frenetic Raptor》
汎用性:× 破壊力:△
「骨」を切らせて骨を絶つ。大パンチ勝負。

《ゴブリンの働き者/Goblin Dynamo》
汎用性:× 破壊力:◎
軽除去、フィニッシャー。重いのがやや難点だが威力は保証つき。

《皇帝ヘルカイト/Imperial Hellkite》
汎用性:× 破壊力:◎
普通の6/6飛行。まぁ6/6は普通じゃないわな。

《窯口のドラゴン/Kilnmouth Dragon》
汎用性:× 破壊力:○
普通の5/5飛行。そんなに超すごいってわけでもないな。

《鎚鉾尾のヒストロドン/Macetail Hystrodon》
汎用性:○ 破壊力:○
汎用コモン。悪くはない。

《岩片の精霊/Rockshard Elemental》
汎用性:× 破壊力:○
要はパワー8。そこそこいけるが飛んでない分ダメ。

《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》
汎用性:◎ 破壊力:△
後半まったいらな場に出ると怖い存在。マナベースで十分。

《滅殺の命令/Decree of Annihilation》
汎用性:△ 破壊力:○
限定で使っていいのかどうなのかわからない逸品。

《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》
汎用性:× 破壊力:○
なんともいえない。まぁでも強い。

《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》
汎用性:×× 破壊力:△
ドラゴンが1枚でも取れていれば。とはいえ9マナはちょっと重い。

《ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant》
汎用性:×× 破壊力:◎
破壊力は満点だが、10マナはちとやり杉かも。

《怒髪天/Enrage》
汎用性:○ 破壊力:◎
終盤戦でのフィニッシャーという意味では《無頓着の波/Wave of Indifference》とほぼ同じ。
いざというときは相打ち要因にもなる。

《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
汎用性:× 破壊力:◎
限定戦専用フィニッシャーカード。

■緑の6マナ以上
 緑の6マナ域以降は典型的な「サイズで場を制圧する」タイプである。 白や黒のように積極的に場に介入することはできないので、時に細かいギミックで封じ込められてしまう場面もあるが、マナブーストを生かした中盤からのファッティ大量投入で何とかなってしまうことも多々ある。 白の「封じ込め」戦略に弱い反面、赤の「火力によるコントロール」を受け付けないタフさが緑の特徴だ。 白のように1体のクリーチャーで場を逆転するのではなく、絶え間ないファッティの投入で相手を圧殺することを第一に考えよう。「ファッティ&マナブースト」が合言葉だ。

《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》
汎用性:× 破壊力:☆
《踏み荒らし/Overrun》は使えばゲームが終わるだろう。土地をクリーチャー化するギミックも使い出がある。

《クローサの巨像/Krosan Colossus》

汎用性:○ 破壊力:◎
「とりあえず変異」ファッティの親玉。9/9は伊達ではないだろう。

《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》
汎用性:☆ 破壊力:○
序盤でも終盤でも役に立つ超ユーティリティカード。

《神話的体形/Mythic Proportions》
汎用性:× 破壊力:◎
典型的なエンドカード。

《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental》
汎用性:× 破壊力:◎
ピットファイター・レジェンド・シリーズは6マナ域の攻防での頂点に位置する。

《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》
汎用性:○ 破壊力:○
変異経由で対空5マナ5/5。脅威のパフォーマンス。

《共生する獣/Symbiotic Beast》
汎用性:× 破壊力:○
サイズ的には物足りないが、いやらしさにかけてはそれを上回る。

《共生のワーム/Symbiotic Wurm》
汎用性:× 破壊力:◎
8マナは少し重いが、7/7×2?は十分な脅威だろう。

《そびえ立つベイロス/Towering Baloth》
汎用性:○ 破壊力:○
とりあえず変異シリーズ。《クローサの巨像/Krosan Colossus》の弟。やや重。

《樹を跳ねるロリアン/Treespring Lorian》
汎用性:○ 破壊力:○
とりあえず変異シリーズ。《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》の兄。使い勝手はいいほう。

《ブロントセリウム/Brontotherium》
汎用性:× 破壊力:○
タフネスがやや低いが、《うなるアンドラック/Snarling Undorak》と組むとそこそこの制圧力を見せる。

《超大なベイロス/Enormous Baloth》
汎用性:× 破壊力:○
長大なサイズで場を圧倒する。変異兄弟に比べると若干劣るか。

《残忍な先祖返り/Feral Throwback》
汎用性:× 破壊力:☆
脅威のボードコントロール。平均で7/7くらい。

《にらむローガン/Glowering Rogon》
汎用性:× 破壊力:△
デッキに入れちゃダメなカード。ものたりない。

《ハンドルーグ/Hundroog》
汎用性:○ 破壊力:△
《鎚鉾尾のヒストロドン/Macetail Hystrodon》の弟。

《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》
汎用性:○ 破壊力:◎
「とりあえず変異」シリーズの悪の総元締め。13/13はおかしい。

《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》
汎用性:× 破壊力:○
対空兵器の要。《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》には劣るが、白、青に対して強さを見せる。

《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》
汎用性:◎ 破壊力:○
序盤、終盤の要。8マナ域の攻防で重要な役目を担う。強い。

《古代の軟泥/Ancient Ooze》
汎用性:× 破壊力:◎
典型的な、サイズで場を制圧するキャラ。

《凶暴の命令/Decree of Savagery》
汎用性:○ 破壊力:☆
《踏み荒らし/Overrun》に近い効果。インスタントなのがポイント。

《エルフの逸脱者/Elvish Aberration》
汎用性:☆ 破壊力:○
序盤も終盤もマナブースト。何気にGGGのブーストはでかい。6マナから9マナへジャンプできる。サイズもGood。

《狩り立てる群れ/Hunting Pack》
汎用性:× 破壊力:◎
平均で4/4が2体。いざというときはびっくりブロッカーで。

《根の精霊/Root Elemental》
汎用性:× 破壊力:○
手札の内容によるが。悪くはないだろう。

《剛力のブルヴァックス/Titanic Bulvox》
汎用性:○ 破壊力:△
とりあえず変異。タフネスがやや物足りないのでボードコントロールというよりは本体ダメージorカードアドバンテージに期待。

《ワイアウッドの守護者/Wirewood Guardian》
汎用性:◎ 破壊力:○
コモンなのがナイス。いち早い6マナ域への到達に貢献。


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