Legion・限定戦後カード再評価


とりあえずON・LEG・LEG環境のドラフトをやったので、前評判の評価と違った印象を受けたものや、使ってみた実際の感想を織り交ぜた再評価をしてみました。




《エイヴンの救い手/Aven Redeemer(LGN)》
 2/2飛行かつ2点プリベンター。ウルザズサーガの《聖域の守護者/Sanctum Guardian(UZ)》は限定戦ではかなり優秀だったが、それに飛行がついたとなると使えないわけがない。《急降下爆撃兵/Dive Bomber(ONS)》に似た攻撃性と防御性の相反が見られるが、どちらかを選択できる汎用生物と考えればなかなかのもの。畏怖やアンブロッカブルがコモンに存在するこの環境ではかなりイケているようだ。

《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite(LGN)》
 1/1で能力2つ。実際このクリーチャーは以下の3つの能力と解釈することができる。
・1W:対象のクリーチャーをブロックに参加させない。
・1W、サクる:対象のタフネス1のタップ能力を使用できないクリーチャーを破壊する。
・1W:対象の攻撃クリーチャーからのダメージを全て軽減する。
・・・実戦では《カタパルト兵団/Catapult Squad(ONS)》と組み合わせて吐き気を催すような動きをしたわけですが、システムクリーチャーとしてはなかなかいけてるほうだと思われます。《ダールのとげ刺し/Daru Stinger(LGN)》や《石弾投擲兵/Gravel Slinger(ONS)》、(もちろん先に述べた《カタパルト兵団》も)と組み合わせて恒久的除去としてもいいですし。構築で使われれば《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler(LGN)》と並んで《極楽鳥/Birds of Paradise(7E)》殺しとなることでしょう。

《低地の足跡追い/Lowland Tracker(LGN)》
 5マナと重めながら、《溶岩使いの技/Lavamancer's Skill(ONS)》付きWizardのような動きをするらしい。考えてみれば大抵のMorphは召還されたターンは無防備な場合が多いわけで。全体的に白の挑発は恒久的除去として成り立つたぐいのものらしい。他色の挑発との相違に対する考察を参照。

《希望の壁/Wall of Hope(LGN)》
 予測通りだされるとゲンナリできるカード。実際ゲンナリしました。ブロックさせて破壊したとしても4点は回復されているんで・・・。Morph2体でアタックしても意味ないし。たった1マナの癖に毎ターン4点も本体へのダメージを軽減されていてはしょうがありません。点数的には高くないが、大抵の場合デッキに入るだろう。

《護法スリヴァー/Ward Sliver(LGN)》
 その昔《万物の声/Voice of All(PS)》というカードがあって限定戦では高い評価を得ていたそうな(その後ブロック構築で使われたくらいだった)。それがたった1マナ増えただけなんだから弱いわけがない。ましてやIllusionと共に使っていれば最高にいやらしいことこの上ない。相手のSliverやIllusionに悪用されたら困りそうだが、大抵の場合プロテク色が相反しているから心配なし。青白Sliver戦略の要となるカード。どうも、限定戦デッキ作ると平均して2,3体のSliverがデッキに入るみたいなので8点つけておこう。



《秘密調査員/Covert Operative(LGN)》
 8点クラスと書いたけど、7点に格下げ。普通の重さに見合った活躍をしてくれます。弱いわけじゃないけど、強いわけでもない。デッキに何枚入れるかはよく考えておこう。

《残響の追跡者/Echo Tracer(LGN)》
 すばらしいカード。点数的には7点だが、取れた分だけデッキに投入して間違いなし。この環境でバウンスは重要。Morphなのでタッチ採用にも応用が利く。自身を戻せば無敵のブロッカー・・は言いすぎか。

《変容スリヴァー/Shifting Sliver(LGN)》
 まぁ使える部類か。自分が青ならある程度相手の種族に介入できるだろうし。イメクラ(《映像の造形者/Imagecrafter(ONS)》)がいればこちらのクリーチャーを通し放題にもできる。要はイメクラは9点クラスのカードというわけだ。

《意志を曲げる者/Willbender(LGN)》
 これはいい。取れたら採用してみよう。1Uならカウンターに備えて残して置ける範囲だろう。この能力が決まった場合はかなりのカードアドバンテージとなる。狙いはMorph能力だ。ただし、じーっと動かない系のMorphなので狙い殺されるかも。



《アフェットの駆除屋/Aphetto Exterminator(LGN)》
 典型的な8点カード。黒い《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》といえばピンと来るだろう。いや、そこまで強力なわけではないが。

《墓所スリヴァー/Crypt Sliver(LGN)》
 なかなかいい働きをするナイスコモン・・・なのだが、実戦では相手のIllusionに悪用されそうになって大変だった。Sliver系は青相手にする場合は本当に注意すべき。やはりSliverは青だな。そうでないならばタップだけで再生できるすばらしいクリーチャーだ。(むしろこの場合、黒マナでも要求されたほうが相手に悪用されなかった気もするが・・・)

《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler(LGN)》
 5点・・・だと思う。実戦では相手にカウンターを4つ載せられてびびったが、案の定身動きが取れなくなっただけのようだ。一番良い使い方はカウンターを一つ載せることだろう。そうすれば3マナ3/3。悪くはないかもしれない・・・。ただし、構築戦のスーサイドゾンビみたいなデッキでは活躍できる可能性がある。一言では切って落とせないカードだ。

《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》
 7点。点数自体は普通だが、結構いいカード。相手のライフが4くらい減ってカードが引ければそこそこだろう。いざというときはややパフォーマンスは悪いが中型クリーチャー。

《有毒グール/Noxious Ghoul(LGN)》
 やはり強い。この環境で《蔓延/Infest(ONS)》が繰り返し打てる(可能性のある)というのはバカにできない。ゾンビには効かないらしいので注意。

《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》
 これのせいでデッキ自体のリズムを狂わされた。要注意カード。そんなに強くない、と思う。《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》が2,3枚取れていれば投入の価値はあるが、そうでなければ投入しないことも現実的な判断だろう。

《皮を剥ぐ者/Skinthinner(LGN)》
 環境内《恐怖/Terror(6E)》。だけどやっぱり重い。強いことは強いんだけどあまりの重さに苦労することもしばしば。とはいえ、こいつを使わない手はないのでプレイングでカバーしよう。《残酷な蘇生/Cruel Revival(ONS)》と同様にタッチ黒で入れるには最適のカードだ。同カードとのシナジィも見逃せない。

《不快な助祭/Vile Deacon(LGN)》
 クレリックデッキならばそこそこの打撃力。膠着すればするほど威力が増していく。単体でもとりあえず4マナ3/3ではあるが、色拘束が強いので投入しない選択肢も考えられる。割と効果的に使われていたようだ。



《刀刃スリヴァー/Blade Sliver(LGN)》
 スリヴァーが多め、もしくは青絡みなら結構いい働きをする。実戦では《霧衣の壁/Mistform Wall(ONS)》を2/4にしたりして遊んでいた。自身も3マナ3/2とそこそこのパフォーマンス。よく「2/2じゃないの?」と突っ込みが入った。自身の能力でパワーに修正を受けているのです。

《冠毛の岩角獣/Crested Craghorn(LGN)》
 赤の代表的な挑発クリーチャー。相打ち要因。別名「火力」。ただし、先制攻撃がつくとえらいことになる。悪くは・・・ないかな?赤をやるなら《憤怒の冠/Crown of Fury(ONS)》や《蹴爪のクズリ/Spurred Wolverine(ONS)》などを改めて見直してみよう。

《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》
 かなりのパフォーマンスを秘めているカード。もちろんゴブリンがデッキに含まれていることが前提となるが、青赤デッキでも居場所はあるだろう。そもそも2マナでキャントリップ《ショック/Shock(ONS)》が打てるというだけですばらしいものがある。いざというときはサイクリングのみで使うことも考えられるか。オンスロート構築でゴブリンデッキを作るなら採用もありなのでは?

《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter(LGN)》
 見ていた感じではマナブーストにそこそこ使われていたようだ。この環境には結構重いファッティが多いのでマナブーストは重要。クリーチャーなら一回場に出せさえすれば一次的に土地が減ったってお釣りは来るだろう。能力上緑赤以外には入りようがないカード。《スランの発電機/Thran Dynamo(UD)》のクリーチャー版、というのは言い過ぎ??

《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon(LGN)》
 限定戦でもやばさ爆発だったクリーチャー。とはいえ適切な量の除去さえ入っていれば無力化させることはできる。無条件で強いというわけではなさそうだ。いつでも活躍というわけではないので9点から8点に格下げしとく。コントロールするクリーチャーが同数の場合は、アタックにいけないので気をつけよう。

《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler(LGN)》
 白の《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite(LGN)》ほどではないにしろ十分合格点。こいつが1ターン目に出ると《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》、《幸運を祈る者/Wellwisher(ONS)》、イメクラ等のシステムクリーチャーを出しづらくなる(出てしまえば大丈夫だけど)。挑発にはブロッカー排除というもう一つの役割があるのでうまく使っていこう。むしろ構築での活躍が楽しみ。

《鎚鉾尾のヒストロドン/Macetail Hystrodon(LGN)》
 使われたけど、まぁまぁ。

《泥岩皮の根こそぎ獣/Shaleskin Plower(LGN)》
 実戦ではピンポイントで島を破壊され、敗北の原因となった。とりあえずMorphなので普通に使用して、相手が事故気味なら追い討ちをかけるという使い方で正解のようだ。悪くないだろう。

《スカークの匪賊/Skirk Marauder(LGN)》
 前評判通り。環境内標準火力の座は君のものだ。Morphなのでタッチ赤デッキへの投入も十分考えられる。《ギトゥの投石戦士/Ghitu Slinger(UL)》とは若干違った使い方が必要なようだ。主に
・Morphのダメージをスタックに乗っけてから表返る。
・表返ってブロッカーを排除してから自らアタック(召還酔いではない点に注意)
6マナなので、ぎりぎりソーサリーとして使えるパフォーマンス内である。



《暴れまわるマーロドント/Berserk Murlodont(LGN)》
 前評判は高めに設定したが使う機会がなかったので保留。

《果敢なエルフ/Defiant Elf(LGN)》
 存在の意味が不明だったが、エルフデッキの中でその意味が明らかになった。とはいえエルフデッキ以外での出番はないだろう。

《クローサのむさぼり獣/Krosan Vorine(LGN)》
 実現はしなかったが《憤怒の冠/Crown of Fury(ONS)》がつきそうになった瞬間ひやりとした。こいつに先制攻撃はやばすぎる。《憤怒の冠》と緑の挑発の組み合わせは頭の隅に置いておこう。単体での使い勝手はそこそこ。

《野生の守護人/Patron of the Wild(LGN)》
 こいつはエルフデッキで使われていたが、普通のデッキに入ってもそこそこ活躍できるだろう。自身に使用しても4/4までにしかなれないのが残念だ。

《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker(LGN)》
 基本が熊。それだけでも十分。後半はENDクリーチャー。すばらしい。

《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf(LGN)》
 エルフデッキのキーカード。エルフデッキだとしゃれにならないパフォーマンスを発揮する。通常のデッキでもとりあえずマナ無しで+1/+1は確定。8点あげても良いかな。

《族霊と話す者/Totem Speaker(LGN)》
 そこそこいやらしい動きをされた。防御的なので趣味にもよるが、入ってもよさげな気がしてきた。


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