ON祭りブードラレポート
記憶があいまいな上に、せっかくタコガキにつくってもらったチェック票をゴルドバ宅に置いてきたので間違いがあると思う。
■戦前
待ちに待ったオンスロートのブースタードラフト。事前の情報で緑>黒>赤=白>>青らしいことはわかっていた。
で、今回は自分の中で赤をきめ打ちすることに心を決めていた。なにしろSparksmithの存在が俺の心を揺さぶってならない。まず2マナででるピンガーという時点ですでに狂っているのに、2点砲、3点砲と調整がきくのである。
また、ON×3という環境から、序盤(とくに情報の知れ渡っていない今なら)EmbermageGoblinも最低2体は取れるだろうと予想していた。このカードは単体ではやや重すぎで7.5点程度のものだが、2体取れると8.5点クラスのカードに早代わりする。ましてや3体取れようものなら9点与えてもいいのではないだろうか?ピンガーマニアな自分としてはこれは試してみる価値があるだろう。
赤は副色としてもメインとしても必ず採用するとして問題はそのパートナー。はじめる時点では白に心が傾いていた。DaruLancerが絶対強い。それと、プリベントクレリック、GustcloakHarrier(3マナ2/2飛行)、DaruCavalier(4マナ2/2先制攻撃、場に出たときに同名のカードを持ってくる)と粒がそろっている。緑も場合によっては考えられるが、競合が怖いのと限定では意外とファッティを頼りにしていない性格のせいでおそらく見送るだろう、と思ってた(実はOD環境でもあまり緑を使った経験がない)。
黒はお気に入りの色なので赤黒か赤白か。ここからはやってみなければわからない。
並び順:
べきべき<にっしー<福駄<ルーシア<仮名<ゴルドバ<はると(俺)<タコガキ<佐々木<
■初手
1stパック目。腐ってる。とにかく目玉となるカードがない。純粋にカードパワーが低い。上家はタコガキ。とすれば白好きのタコガキから白は期待できない。下家のゴルドバもシロスキーだ。赤の唯一の使えそうなカードはBatteringCraghorn(4マナ3/1変異持ち・先制攻撃)。はっきりいって6.5〜7点クラスのカードだが致し方ない。
このあとはEraticExprotion、PinpointAbarunchなど、今一感ただよう火力を集めながら進行していく。なぜか、SolerBlustやShockといった優良火力が全然見えなくて、Sparksmithもどこほっつき歩いてるんだ状態。ただ、下家のゴルドバ、仮名はどうやら赤ではないようなので、2パック目からは期待できそうだ。
赤のパートナーとして黒はわりとよいカードが取れたような気がする。
■2パック目
2ndパック目。EmbermageGoblin降臨。初手でありがたくいただく。これで2枚目がピックできれば完璧だ。
セカンドピックでは(たしか)GoblinsharpShooterをゲット。赤・黒にしぼって順調にピックしていくが、中盤、黒の2/2畏怖を取ったあとに黒の3/3畏怖がいることに気が付き、昇天。後の祭って奴ですな。
1パック目は赤不人気だったのに、2パック目に入ると急に赤がいなくなりだす。そういえば、2パック目は初手こそEmbermageGoblinがとれたものの、SkairkCommandやらなにやら赤いカードがやたら目の前を通過していった。まぁ戦略としては正解だったので良いとしよう。
■3パック目
3rdパック。ここでようやくSparkSmithゲット。さらに2枚目のEmbermageGoblinをゲット。計画は達成できたようだ。Sparksmith、Embermage×2にくわえてLavamancer'sSkill、GoblinSharpshooterまで取れたのでティムが5枚に。
ただデッキを組んでみるとカード10枚が3マナ圏に集中してる・・・おまけに変異の存在も考えるとまさに3マナ尽くし!まぁなんとかなるかね。
■べきべき戦
べきべきは青赤。青っすか?見ものです。
1戦目から苦しい戦い。なにしろ先出しされたSparksmithが強い強い。加えて迷った挙句流してしまったGoblinPiledriverがこれまた強い。序盤のアタッカーとしては8点クラスの動きをする。
しかたなく相棒のゴブリンを除去していた関係で、肝心のSparksmithをコロせる除去がないんです。あえなく撲殺。
2戦目も序盤から苦戦。こちらのSparksmith、EmbermageGoblin、GoblinSharpshooterがそろってやや膠着した時点でライフは一桁。ここでべきべきのオールアタックに対応してGoblinSharpshooterが火を噴いて場を盛り返す。
あとはこちらのSparksmithが場を掌握して勝利。
3戦目。またも序盤からGoblinPiledriverが突進してきて死にそうな気配。が、相手のSparksmithを警戒してEraticExplosionは温存。
ところが、GoblinPiledriverに関する説明の手順でべきべきのコントロールするMorphをひっくり返してしまうというミス(というか反則)をしてしまい、埋め合わせのために、そのMorphに除去を打つ事に。その後ドンぴしゃでべきべきのSparksmithが降臨し、万事休す。
精神戦となったこの試合が、今回の中で一番キツかった。やりようによっては勝てた可能性の残る試合なだったので悔しさも一押し。べきべきのデッキに関しては「青、意味ないんじゃない?」とか思ったんだが・・・。ただべきべきがShockやSparksmith、GoblinPiledriverをゲットしていたという事実が自分のドラフトの甘さを証明しているのだろう。特にPiledriverの点数を甘く見ていた自分。反省。
■ゴルドバ戦
ゴルドバは白緑黒?だっけ。除去が薄ければこちらのティムが火を噴くはず。
1戦目はゴルドバにWretchedAnurid(2マナ3/3)が登場するも、こちらのCrown of Fury(2マナエンチャント・+1/+0先制攻撃)付きMorphの前にぴたりと止まる。その間にSaprksmithを呼び、先制攻撃でアタックしているうちに勝利。相手からの除去は来なかったな・・・。
2戦目もほとんど同様な展開。なにげにCrown of Fury、シャレにならないくらい活躍してるな・・・。こいつのおかげでSkairkCommandの攻撃が通るようになり、ゴルドバのほうは参りました状態。相性の良さも合って2連取。
ゴルドバのデッキは緑白黒っぽい。ただこの環境、Wellwisherやシステムクリーチャーの関係で白緑、白青はキツい気がする。またタッチで存在した黒も除去がなければ意味がないと思われる。白、緑は主軸のクリーチャーが優秀な分除去力にかけるのでこれらの色を主軸にした場合、副色は除去の多い赤か黒にするべきなんではないだろうか?(ゴルドバの場合は黒の除去を優先すべきだったかな・・・)
■仮名戦
仮名は白緑。やはりこちらのティムがどうしようもないはずなので、序盤を凌げれば優位にたてるはず。
1戦目はやや膠着するも、こちらのCrown of Fury付きで3/2先制攻撃となったMorphが、仮名のBattlefield Medic(クリーチャーの数だけプリベント)の前に会えなく打ち死に。「クリーチャーの数だけ軽減」の部分を「1点軽減」と読み間違えました、ハイ。このケチがあとあとまで響き、Daunting Defender(5マナ3/3・クレリックへのダメージを1点軽減)とならばれてSparksmithがゴミとなり、敗北。
あのケチがなぁ・・・・。とはいえプリベンターの恐ろしさを再確認し、このときは勝てる気が起こらなかった。
2戦目。EraticExplosionを2枚ともPinpointAvaranch(5マナソーサリー4点ダメージ・このダメージは軽減できない)に交換。これでプリベンターもなんとかなるだろう。仮名はサイドボードがない、と探し回った挙句発見できず。この辺りで運気の流れが俺にきてるのを感じ始めていた。
序盤は互角の展開。ただ仮名のプリベンターは除去カードで除去できたのでややこちらが優位か。ところが仮名サイドにCentaurGrade(5マナエンチャント・4マナで3/3のCentaurトークン)が降臨。が、こちらもSparksmith、EmbermageGoblin×2で砲台完成。2/2畏怖で殴りつつ、砲台でCentaurを丁寧に除去。何気にここでもCrown of Fury付きで3/2先制攻撃となったMorphが大活躍。
うーん、Crown of Furyの点数を上げておくかな・・・・。最大3体までCentaurに並ばれるが、押し切って勝利。
3戦目。序盤、こちらのこちらのCrown of Fury付きで3/2先制攻撃でアタック。仮名は2/2と4/2でこれをWブロック。ところがこちらのGoblinShredder(1マナ1/1・ゴブリンをサクって対象のクリーチャーを+1/+1)のせいで4/2先制攻撃となり、2/2と4/2をまとめて除去。今度は仮名にけちがついた。結局このケチが最後まで響き、またもCentaurGrade登場するも2戦目と同様の展開になって押し切り。
プリベンターがいるとはいえ、やはり白緑の構成ではシステムクリーチャーがどうにもならない。プリベンターvsティムではティムのほうがどうしても有利なのだ(Daunting Defenderは除く)。また赤にはPinpointAvaranchという白メタ火力があるので封殺されることもない。仮名の白の主軸は優秀だったので上家の俺を考慮すると白黒あたりが正解だったのかなーという気はする
あまり自信ない。仮名の上家のゴルドバも黒だったし。どうもこの環境では黒か赤が混じってないとやっていけないと思う・・・。
■佐々木戦
エキシビジョン。ギャースはたしか緑黒赤。横に並べて、All畏怖で真空波動拳的な感じ。こういうの苦手なんだよな・・・。
1戦目、2戦目、こちらのティムが並んで場を制圧。EmbermageGoblinマンセーな感じ。6/6のでかぶつもあったのであなどれない・・。
3戦目、4戦目。ファッティも含めた押し切りで敗北。真空波動拳も火を噴き、2連敗。
佐々木のデッキはパワーカードが多く、3色なのが不安ではあるが回れば平均以上の働きをする。ただ、やはりというか3色のせいで事故って落としていた試合も何度かあったので2色でコンパクトにまとめることをおすすめしいところ。
ただ、普通の人より運がいい人なので、そのままでもいいのかも。カードを見る目は確かなので限定戦では侮りがたい存在。EraticExplosionの強さを見抜いていたのもさすが。
■にっしー戦
エキシジョン。疲れもあるのだが、こちらにほとんどいいところがなく瞬殺されたのであまり覚えてない・・・(スマソ)。
白赤だったっけ??タコガキとの壮絶な膠着戦が印象的だった。俺のデッキはプリベンター、パンプアップ系に弱いのでにっしーやタコガキのようなデッキには勝てないと思う。
ドラフト自体の結果は
1位:西野木(白赤)
2位:佐々木(緑黒赤)
3位:べきべき(赤青)
4位:板東(赤黒)
5位:福駄(黒白?)
6位:仮名(緑白)
7位:ゴルドバ(緑黒)
8位:タコガキ(白青)
・・・白赤優勝っすか??うーん、ますますわからん展開に(w しばらくはこの環境、混沌としそうだね。
■気になったカード(俺の使ったカード中心)
Erratic Explosion(2Rソーサリー・ライブラリーをめくり、そのカードのマナコスト分のダメージ)
こいつを侮ってはいけない。1マナカードを減らし、かつ重めのMorphを多数採用することで平均3点を超えるダメージをたたき出す。効果に惑わされては行けない。こいつはカードアドバンテージを失うわけでもないし、必ずダメージを与えることのできる優秀な!火力だ。赤の主力といえる。本体にダメージが行くことも留意しておこう。7.5点(Shockは8点)。
Sparksmith(1Rゴブリン1/1・T:対象のクリーチャーに場のゴブリン数分ダメージ+俺にもダメージ)
やはり神だった。2マナで出るティムかつ場合によっては2点砲、3点砲になる。2点砲を5回も撃てれば盤上は自分のものになってるだろう。ライフを惜しんではいけない。白や緑の回復色と組むと少しは気楽にいけるかもしれないが、スーサイドゴブリンともいえる赤黒でのこいつの働きでも十分なものはあった。コモンとはいえ8.5点あるかもしれない。
Crown of Fury(1Rエンチャントクリーチャー・+1/+0先制攻撃+サクったときにオマケあり)
はると先生大嫌いのエンチャントクリーチャーだが、今回は一押ししておく。このカードが役に立たない場面はほぼなかった。Morphについたときの3/2先制攻撃状態がティムの支援ともあいまってほとんど止まらない。擬似Overrunになるときもあるので、積極的にピックする必要はないが取れたときはメイン入りに十分耐えるカード。6.5〜7点。
Leery Fogbeast(仮名使用:2Gビースト4/2・ブロックされるとFog発動)
仮名は残念ながら白緑という構成だったが、迫力はなかなかのもの。補助色に赤や黒といった能動的な除去を含む場合はかなりの脅威となる可能性がありそう。ナイスブロッカーとしての役割もみのがせない。とはいえ7点が関の山か。
EmbermageGoblin(3Rゴブリン1/1・ティム+場に出たとき自分を補充)
一応こいつにも触れておこう。今回2枚取れたことは運が良かっただけなのだろうか?まず卓の全体的に赤があまり人気なかったこと、ON×3の環境であること、情報があまり出回っていないことを考えると2枚とれたのはそう偶然でなかったように思う。ただこれ以降はこのカードの優秀さともあいまって、1枚は流すが2枚目を見たときにはカットされることも出てくるだろう。1枚目は7点、2枚目は8点、3枚目は9点と点数がうなぎのぼりになっていくカード。
CentaurGrade(佐々木、仮名使用:3GGエンチャント・2GGで3/3Centaurトークン)
神といわれているこいつ。まぁ神でしょう。8.5点。ただ起動マナの重さがやはりネック。ただ膠着までに持っていければ必ず勝てる。また話はずれるが、Naturalaize(緑解呪)は入れとけ。マジで!
CruelRivival(おまけ:4Bインスタント・対象のZombie以外を破壊+墓地からZombieを回収)
オマケ要素はあくまでオマケ。問題は環境内唯一のTerminateであるということ。色拘束も軽く、黒での最優先カードといえる。タッチで入れるには最適なカード。7.5点。Smotherは7.5〜8点。
Wellwisher(ゴルドバ使用:1Gエルフ1/1・T:エルフの数だけ回復)
注目カードとしてあげていたこいつだが、俺の色が赤黒ということもあり、さほど恐怖ではなかった。しかしタコガキ戦では75点までライフが上り詰めたという報告を聞いた。対策していれば怖くないが、してないとやはり恐ろしいといえよう。7点に格下げしとく。
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