オンスロート×3ブードラレポート
Legionの足音も聞こえてくる1/11の夜(この日は一般的には成人式の前夜だな)、
最後となるであろうONONONのブースタードラフトを行った。
人数は6人で並びは以下の通り。
<上家>
福駄
はると(筆者)
べきべき
佐々木
西野木
ゴルドバ
<下家>
この日俺は白を取ることに心を決めていた。
なぜならいままでのONONONドラフトで俺は白を使ったことが無かったからだ。
ネット上ではテンポを重視した白の強さが得々と解説されており、
このまま何も使わずMorphの神経衰弱環境(※Legion発売後のLimited環境の俺なりの予測)に
移るのはもったいないというのもある。
とかく俺はLimitedをはじめる前にキメ打ちすることが多い。実は。
前回は青赤と心に決めていたし、今回は逆に死んでも青(というか青赤)には走らないと心に決めていた。
そんなわけでファーストパック。
1パック目:
一番目を引いたのが《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》と
《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》の2枚。
前者は青をやるなら最重要ともいえるカードだし、
後者は白をやるなら必須パーツともいえるカードだ。
純粋なカードパワーで言えば前者だろうが、キメ打ちの関係もある。
とりあえず《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》をピックした。
そして2手目で《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》。これはキマった!と正直思った。
3手目に流れてきたのがなぜか《系図の石版/Slate of Ancestry》で
「???」マークを頭の周りに乱舞させながらもこれを取ったが、
続く4,5手目で《間に合わせの鎧/Improvised Armor》、
《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》と取れて白兵士デッキ万全体勢が整ったかに見えた。
ところが、それ以降ちっとも兵士が流れてこない!
まぁ初手パックでこれだけ取れたんだから2パック目に期待していいだろうとも思うんだが、
このときはいやな予感しかしなかった・・・。
2パック目:
副色に黒を選択していたので悩ましいところ。
なんとなく《戦場の衛生兵/Battlefield Medic》や《ダールの癒し手/Daru Healer》をピックしてはいたのだが、
《陰謀団の執政官/Cabal Archon》をピックした瞬間に俺は場の流れが全てわかった。
「俺の目指すべきはクレリックデッキだ」
そう、白黒とくればクレリックだ。結論から言うと2パック目の兵士は《石弾投擲兵/Gravel Slinger》しかピックすることはできなかった。
これは何を意味するのか。
対面に2人以上兵士をピックしている人間がいるのだ!
8人戦ならこれは問題の無いことだが6人戦となるとやや事情が異なる。
6人戦で3人が白を取り合うというのはいささか問題があるだろう。
1パック目の序盤で連続していい兵士が取れたが、
これは上家が白ではないということ。
そこまではいいが、そのあと偶然にも《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》が回ってきたことで安心しきってしまったが、
これは対面が《ダールの槍騎兵》以上の白のカードをピックしたという可能性もはらんでいる。
そして、今回のドラフトではそれが当てはまってしまったのだ。
実際、この2パック目では有用な兵士は対面の2人(かそれ以上)に全面カットされてしまっている。
3パック目:
そして完全にクレリックに心を奪われた3パック目がスタートした。
《首を狩る者/Headhunter》、《堕ちたる僧侶/Fallen Cleric》、《漆黒の刃の死神/Ebonblade Reaper》×2!
等、黒のクレリック達が続々と俺の足元に集まってくる。
白いほうも《ダールの癒し手/Daru Healer》、《圧倒する防衛者/Daunting Defender》、
《山麓の案内人/Foothill Guide》と最終的にクレリックの総数は9枚を数えた。
兵士のほうは・・・3パック目でかろうじて《疾風衣の走り手/Gustcloak Runner》が取れたが、
とてもじゃないが入れる気にはならなかった・・・。
白黒タッチ赤クレリック:
《戦場の衛生兵/Battlefield Medic》
《ダールの癒し手/Daru Healer》×2
《圧倒する防衛者/Daunting Defender》
《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》×2
《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》
《石弾投擲兵/Gravel Slinger》
《堕ちたる僧侶/Fallen Cleric》×2
《漆黒の刃の死神/Ebonblade Reaper》
《陰謀団の執政官/Cabal Archon》
《首を狩る者/Headhunter》
《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》
《アフェットの禿鷹/Aphetto Vulture》
《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver》
《砂の皮膚/Sandskin》
《虫つぶし/Swat》
《不敬の祈り/Profane Prayers》
《間に合わせの鎧/Improvised Armor》
《陽光の突風/Solar Blast》
《スカークの猛士/Skirk Commando》
《無頓着の波/Wave of Indifference》
タッチ赤したのはあまりに除去が少なすぎたのと、
質の良いクリーチャーの数がそろえられなかったからだ。
まぁタッチのうち《スカークの猛士/Skirk Commando》はMorphだし、
《無頓着の波/Wave of Indifference》は後半以降でしか役に立たないし。
《陽光の突風/Solar Blast》はいつでも役に立つし。
入れる価値はあるんじゃないだろうか?
できた瞬間はさほどできの悪い構成とも思っていなかった。
ただ各カード間のシナジィの薄さは気になっていたが・・・。
1戦目:にっしー・白+黒?
兵士でかぶってた対面のにっしー。
おそらく1パック目で《疾風衣の散兵/Gustcloak Skirmisher》を取って《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》を流したと思われ。
構成はほとんど一緒。戦績は負け勝ち勝ちの勝ちだったかな。
俺のほうが引きが良かった感じ。
2戦目:佐々木・白緑赤
これまたかぶってた対面の佐々木。
こちらは兵士だけでなくクレリックでもかぶっていた模様。
ただし、《うなるアンドラック/Snarling Undorak》や
《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》など、基軸となる緑の生物はしっかり取れている。
それにしても3色好きだねぇ(笑。
結果は勝ち勝ちの勝ち。2戦とも事故り気味だったのが印象的。
3戦目:ゴルドバ・黒青
《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》を擁する黒青。
この6マナ”You swin the Game”というカードが出る前に決着をつけないと負けは必須。
結果は勝ち勝ちの勝ち。2回とも神は降臨しませんでした。
彼はこの後《戦慄をなす者ヴィザラ》を擁したデッキで全敗するという快挙を成し遂げることになる。
まぁ引きが悪いときはそんなもんだ。
ところで彼との対戦中に面白い場面が発生した。
こちらは《漆黒の刃の死神/Ebonblade Reaper》をMorphで出しており、
ゴルドバはクリーチャーなし。
こちらの戦闘フェイズに《漆黒》でアタックしてMorph解除!
脅威のライフ半減に成功したと思いきや、ゴルドバが戦闘ダメージにスタックして《背教/Backslide》(笑
《漆黒》は見事裏っ返しに戻ってしまいましたとさ。
因みに《背教》はLegion発売以降は評価がもう少し上がると思いますね。
4戦目:福駄・青赤
ノリにノってる青赤の福駄。
この日は青赤で勝ちまくっていましたな。
負け勝ち負けの負け。
ていうか《溶岩使いの技/Lavamancer's Skill》+Wizard、マジで神!
あとSparksmithもいたので勝ち目なし。
ONONON環境では青赤は最強アーキタイプだね。それを痛感させられました。
5戦目:べきべき・緑赤
最近調子を落とし気味のべきべき。
緑をドラフトしたようだけど赤いカードに恵まれなかった模様。勝ち勝ちの勝ち。
通算4勝1敗の2位。1位の福駄は全勝。
今回はどっちかというとみんなのドラフトはかみ合ってなかったようで、
マナカーブ低めの俺のデッキが善戦できた模様。
まぁクレリックデッキも一度やってみたかったアーキタイプだし、
ONONONのブードラは一通り堪能できたと思います。
この日は本当に青赤の強さを思い知りました。
Legionでは全部クリーチャーになるということなのでOnでいかに優秀なスペルを集めるかが肝になってくるのかな??